雇用保険被保険者資格取得届の記入例、書き方など申請方法を徹底解説!

今回は入社時の、雇用保険の加入手続きと書類作成方法について説明します。

初めての方は、この手続きは、業種を問わず、ほとんどの会社で必要となる業務なので、総務や労務を担当することになったら、まず覚えましょう。

会社設立・開業時でこれを見ている人は、を使えば、開業や採用時の書類関係はまとめてできますよ。

よく似ている健康保険の資格取得の手続きについてはこちらを見てください。

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「雇用保険被保険者資格取得届」の概要・手続きについて

雇用保険とは

雇用保険とは、失業した時にもらえる失業保険のもとになるモノです。

雇用保険法に基づき、従業員は、入社など雇用される日から被保険者資格を取得し、退職など離職等となった日に資格を喪失します(離職日といいます)。

対象者は?

雇用保険の対象は、正社員、準社員、パート・アルバイト 等の呼び方に関係なく、被保険者となり、対象となります。(以前は65歳未満などありましたが、今は全年齢対象です)

対象者は「1週間の所定労働時間が20時間未満」「31日以上雇用されることが見込まれない方」以外の人です。

提出する書類、入手先、ダウンロード先

書類の名称は「雇用保険被保険者資格取得届」(下の記入例の書類)です。

ハローワークに置いてます。

また、 ハローワークインターネットサービス(厚労省)からダウンロードも可能です。

https://hoken.hellowork.mhlw.go.jp/assist/001000.do?screenId=001000&action=koyohohiLicenceLink

このダウンロード先では、

  • 様式・フォーマットをダウンロード・印刷して手書き
  • WEB上でデータ入力して印字されたフォーマットを印刷

が選べます。

好みによりますが、私はハローワークへ直接持っていくことが多いので、印字だとその場で訂正できず、訂正用に社印を持っていく必要があると思い、鉛筆を使用する従来のスタイルで作成しています。

ダウンロードした用紙の2枚目(第2面)の印刷はどうする?

印刷は、ハローワークによれば、1,2枚目を両面印刷でも片面ずつでもどちらでもいいようです。私は、ハローワークにおいてある用紙が両面印刷なので、いつも両面で印刷しています。

  ハローワークインターネットサービス「帳票印刷のポイント 」より

添付書類は?

以下のいずれかに該当する場合を除き、添付書類の提出は不要です

  • 1. 事業主として初めての被保険者資格取得届を行う場合
  • 2 .被保険者資格取得届の提出期限を過ぎて提出する場合
  • 3 .過去3年間に事業主の届出に起因する不正受給があった場合
  • 4 .労働保険料を滞納している場合

どこへ?郵送は可能?

公共職業安定所(ハローワーク)へ提出します。

郵送でもできますが、雇用保険証等を受け取る必要がある為、返信用封筒(切手をつけて)の同封を忘れないようにしましょう。

だれが?

会社が手続きを行います。

いつまでに?

雇用した日の属する月の翌月10日まで。

例えば、6/1に入社したら、7/10までとなります。

「雇用保険被保険者資格取得届」の記入例、注意点

雇用保険被保険者資格取得届の記入例、書き方、注意点など

上の記入例のように書いてもらえば、問題ないと思います。

事業主の記入欄以外は鉛筆で書きましょう。

個々の項目を説明していきますね。

1.個人番号:

必ず番号確認と身元確認の本人確認を行った上で、個人番号(マイナンバー)を記入。

2. 被保険者番号:

前職の「雇用保険被保険者証」に書いてあります。

新卒とか初めての場合、「空白」になります。

雇用保険の二重加入?取り下げ手続きってどうやるの?」でも書きましたが、マイナンバーと被保険者番号の両方がないと二重加入の原因となります。

3. 取得区分:

「2 再取得」を選択した場合に被保険者番号を記入。「1 新規」は、前職がない、前職を退職して7年以上経過した場合に該当します。

4. 被保険者氏名、フリガナ:

被保険者証に記入されているとおりに記入、姓と名の間は1枠空ける。

例:ケイリ サフ ” ロウなお、下の5に記入した場合であっても必ず記入します。

5.変更後の氏名:

3で「2 再取得」を選択した場合で、被保険者証の氏名と現在の氏名が異なっているときに記入。(結婚とかです)

6.性別:

該当するものの番号を記入。

7.生年月日:

元号は、該当するものの番号を記入、年月日の年、月又は日が1桁の場合は、それぞれ10の位の部分に「0」を付加して2桁で記入。(例:昭和51年5月6日–>3-510506)

8. 事業所番号:

事業所番号を記入

この番号がわからない場合は、先輩方の処理した届出などを見てみましょう

9. 被保険者となったことの原因:

次の区分に該当するものの番号を記入。1.新規雇用 2 新規雇用(その他) 3 日雇からの切替 4 その他 8 出向元への復帰等 (65歳以上)**わかりずらいですが、多くの場合新卒などは「1」、転職は「2」となります。

10. 賃金(支払の態様-賃金月額:単位千円):

資格取得年月日(多くが採用日)の支払の態様及び賃金月額(単位千円……千円未満四捨五入)を記入。なお、支払の方法は、該当するものの番号を記入(日給月給は月給に含める。)。

11. 資格取得年月日:

試用期間、研修期間を含む入社や保険加入の初日を記入。

12. 雇用形態欄:

該当するものの番号を記入。

(正社員だと「7その他」)(この”パートタイム”というのは週の労働時間が20~30時間の人を指し、30時間以上だとその他になります。いつもハローワークで注意されてます。。。)

13. 職種:

ここは、裏面の職種をみて近いのを記入します。

14. 就職経路:

該当の番号を記入。

15. 1週間の所定労働時間:

1週間の所定労働時間を記入。

16. 契約期間の定め:

契約期間の定めについて該当するものの番号を記入。1を記入した場合には、その契約期間とともに、契約更新の条項の有無を記入。

17.事業主:

住所、会社名、代表名を記入又はゴム印を押印し、代表社印を押印**外国人労働者の場合は、17欄から22欄に、ローマ字氏名(在留カード記入順)、国籍・地域、在留資格、在留期間等を記入。**法人の取締役又は事業主と同居の親族の場合は、事業所名欄右の備考欄にその旨記入。

その他注意点は?

・雇用保険被保険者証は必ず従業員へ渡して下さい。

・事業主以外の四角で囲った箇所は鉛筆で記入

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