いつ起きるか分からない地震に対して、発生した時の手順や流れをまとめておき、それをみんなで共有していくことが非常事態の行動をスムーズにします。
BCPとは事業継続計画(Business Continuity Plan)の略で、「危機的状況で重要な業務を続ける計画」の事です。
今回から4回にわたり、地震の際のBCPを説明していきます。
第1回 「BCP(事業継続計画)マニュアル(災害・防災行動-避難編)①」(この記事です)
第2回 「BCP(事業継続計画)マニュアル(災害・防災行動-避難編)②~避難アナウンス編~」
第3回 「BCP(事業継続計画)マニュアル(災害・防災行動-避難編)③~震度5弱の対応~」
第4回 「BCP(事業継続計画)マニュアル(災害・防災行動-避難編)④~震度5強以上の対応~」
地震を想定しいますが、災害やテロ、不祥事など緊急事態対応に使える部分もあると思いますので参考にしていただければ幸いです。
緊急事態の初動動作
まずは 基本行動です。地震速報を 聞いたり受信したら

初期行動としてまず徹底しましょう。
地震速報の流れ
この地震速報ですが どういう形で伝わっていくかを考えてみましょう。地震の発生した後どのような形で 情報が伝わっていくかは、
1.地震発生-> 2.気象庁の地震を検知し震度情報の発信-> 3.NHKラジオなどによる速報発信->4.緊急地震速報アダプターなどにより社内へ構内放送
の流れになると思います。また、携帯各社などの発信では以下のような名称と音がなりますね。
- 一般向け緊急地震速報—> ピロリンピロリンピロリン
- 緊急地震速報専用着信音—–>ビューイ ビューイビューイ
- 災害避難情報専用着信音
震度4以上で緊急放送、震度5強以上で緊急事態宣言
このような流れの中で 会社や企業によって判断する基準をどこにも受けるかは異なると思いますが、今いる会社では震度5強とそれ以下で判断を分けています。
<地震の震度とは・・・>
ちなみに震度5弱では、大半の人が恐怖を覚えものに捕まりたいと感じる揺れであり、落下物が発生、固定してないものが移動したり不安定なものが倒れることがあるという強さです。
震度5強は、物につかまらないと歩くことが難しい揺れになり、落下物が増加し固定してないものが移動したり倒壊する震度になります。
震度6になると、立っていることが困難になり壁や窓ガラスは破損落下する 強さとなります。
震度7以上になると揺れに翻弄されて自分のゆえに翻弄されて自分の意思では全く行動ができない形になります。日本ではこの震度7は三回しかなく、1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災です。
次回以降に緊急放送として流す内容や行動指針の基準をご紹介したいと思います。